鈴与商事は26日、温暖化ガス排出量の算定サービスを手掛けるゼロボード(東京・港)、業務帳票作成ソフトなどを開発するウイングアーク1stの2社と、データ連携に関する基本合意を結んだと発表した。3社が手掛けるサービス間でデータを受け渡し、製造業などのサプライチェーン(供給網)全体の排出量を把握しやすくする。
鈴与商事は2022年、ウイングアーク1stと組み、温暖化ガス排出量を可視化するシステム「EcoNiPass(エコニパス)」を開発した。同システムはサブスクリプション(継続課金)型で、料金は年間1万8000円からと低価格帯に設定しており、中小・中堅の部品サプライヤーなどでの導入が多い。
一方、ゼロボードのサービス「Zeroboard(ゼロボード)」は国内外に供給網を持つ大手製造業などで導入実績がある。3社の合意により完成品メーカーと部品メーカーの導入システムを連携させることができ、供給網全体の温暖化ガス排出量算定に役立つという。
鈴与商事はエコニパスに加え、ゼロボードの販売も手掛けていく。同社は「データ連携により排出量の可視化・削減に取り組む企業の裾野を広げたい」としている。
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