アサヒビールはテキーラ「1800ミレニオ」を数量限定で発売すると発表した(27日、東京都千代田区)

アサヒビールは27日、高価格帯のテキーラ「1800ミレニオ」を7月2日から発売すると発表した。メキシコの酒類大手が手掛けるテキーラを輸入販売する。3000本の数量限定で1本750ミリリットルの参考小売価格は2万8380円。テキーラは日本で高価格帯が伸びており、アサヒは主力のビール以外でも商品のラインアップを拡充する。

テキーラは原料の多肉植物アガベを51%以上使用する決まりがある。1800ミレニオはアガベを100%使用し、樽(たる)で3年以上熟成させた。たる由来のバニラやシナモンのような香りと、ミントチョコレートのような余韻が特徴だ。アサヒビールが販売するテキーラの中で最も高価格になるという。

日本は世界7番目のテキーラ市場で、特に高価格帯の商品が伸びている。調査会社のIWSRによると、スーパープレミアムと呼ばれる高価格帯のテキーラは18年に国内売上数量の3%程度だったが、23年には13%まで拡大している。金額ベースでは同期間で9%から33%に伸びたという。

アサヒビールは2002年から日本でテキーラを輸入販売している。ワイン・スピリッツマーケティング部部長の松橋裕介氏は「特別な時間にお金を惜しまない層が特に都市部にいる。(ウイスキーのように)常温、ストレートで飲んでほしい」と話す。

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