「のるまいかー」の車両。最大8人まで乗車できる

NTTコミュニケーションズ(コム)は28日、石川県羽咋市で乗り合いバスの運用を7月1日から始めると発表した。人工知能(AI)が予約状況に応じて最適な運行経路を判断する。地方では少子化や人手不足が深刻ななか、効率的な運行体制を構築し地域の公共交通の維持につなげる。

NTTドコモがオンデマンド型公共交通システム「AI運行バス」を提供し、NTTコムが乗り合いバス「のるまいかー」の運用を担当する。利用者から予約があれば、AIが最適な運行ルートを計算して指示を出す。

運行時間は午前8時から午後5時。運賃は大人300円(市内)。最大8人まで乗車できる。能登半島地震の影響を受け、仮設住宅のある眉丈台地をバス停に加えるなど市内の被災状況に合わせ全148カ所に停留所を設置した。

同社の担当者は「地域では人口減少や高齢化の進展で、公共交通の維持に課題を抱えている」と説明する。効率的に運行できれば人手を抑えられ、利便性も高まる。

同システムは全国約60カ所の地域に導入しており、北陸での本格運用は初めて。

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