シャープが提案した取締役選任議案への賛成比率はいずれも60〜63%台にとどまった(写真は呉柏勲氏=22年4月撮影)

シャープが6月27日に開いた定時株主総会で、前社長の呉柏勲副会長に対する取締役選任議案の賛成比率が61.4%だったことが1日、分かった。2023年より約27ポイント下がった。呉氏は社長兼最高経営責任者(CEO)を務めた24年3月期までの2年間に液晶パネル事業の不振で多額の連結最終赤字を計上しており、再任に反対する株主が増えた。

シャープが1日に関東財務局へ提出した臨時報告書で判明した。6月27日付で社長兼CEOに就任した沖津雅浩・前副社長の取締役選任議案への賛成比率は63.6%だった。23年と比べ約30ポイント低下した。シャープが提案した取締役候補6人の賛成比率はいずれも60〜63%台にとどまった。

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