ヤマハミュージッククラフト秋田は秋田県の誘致企業に認定された(3日、北秋田市役所)

ヤマハの全額出資子会社、ヤマハミュージッククラフト秋田(秋田県北秋田市)は約7億円を投じ、生産効率化のため事業所内に新工場棟を建設する。ヤマハは国内工場の生産能力を増強する方針を表明しており、今回の工場新設もその一環。

ヤマハミュージッククラフト秋田はピアノを主体にした楽器の木工部材メーカー。ピアノを支える脚柱や脚桁などの構造材、外装材、音響に関わるアクション材などを生産している。

新工場棟は平屋で、敷地面積は約1750平方メートル。2025年4月に着工し、同10月に操業を始める計画だ。これまで事業所内に分散していた部材の接着工程を新工場棟に集約することで生産効率引き上げを狙う。

秋田県は3日、県内に工場などを新増設・移転する「誘致企業」に同社を認定した。

ヤマハは23年12月、国内工場の生産能力を増強する方針を表明した。ピアノフレームの製造工程を中国の工場から国内に集約する取り組みを進めている。

ヤマハミュージッククラフト秋田は1964年設立。桜庭木材から24年4月1日付で社名変更した。社名に「ヤマハ」を冠することで、グループ企業として一体感を醸成。人手不足が深刻化するなか、ヤマハのブランド力や知名度の高さを生かし、優秀な人材獲得を進める狙いがある。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。