システム受託開発のデータセクションは4日、人工知能(AI)分野のデータセンターやクラウドサービスに投資するファンドを設立すると発表した。同社はシャープが保有する堺市の液晶パネル工場を活用したAIデータセンター設立協議に参画している。ファンドによる資金調達を通じて計画を推進する。
新ファンドは「AI・インフラストラクチャー・グローバル・インベンストメント・ファンド」。具体的な設立時期や規模は今後詰める。データセクションは4月に米サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューターと業務提携し、6月にKDDIとシャープを含めた4社でAIデータセンター構築に向けた協議で基本合意した。
データセクションは、スペインの国民党の元党首、パブロ・カサド氏が同日付で会長に就任したことも発表した。カサド氏は欧州連合(EU)を拠点にAIや安全保障分野のファンドを運営しており、データセクションの新ファンドとEU企業との連携を推進する。
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