三井松島ホールディングス(HD)は5日、2025年3月期の業績予想を上方修正した。連結純利益が前期比60%減の60億円となる見通しで、従来予想(81%減の28億円)を32億円上回る。生産を終了した炭鉱の権益を譲渡することで原状回復費用の負担額が確定したため、引当金との差額である約27億円を特別利益として計上する。
不動産担保融資を手がけるエム・アール・エフ(福岡市)の買収も寄与し、売上高を23%減の600億円、本業のもうけを示す営業利益も76%減の60億円に上方修正した。それぞれ従来予想から40億円、11億円の上振れとなる。
権益を譲渡するのはオーストラリアのリデル炭鉱。生産終了後は権益保有者が原状回復費用を負担する必要がある。約27億円を支払い、同炭鉱の権益の保有分32.5%と費用負担の債務を譲渡することで合弁相手と合意した。手続きが完了するまでには半年ほどかかる見込みだ。
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