東京市場で取り引きされている中東産の原油の先物価格は、取り引きの中心となる「ことし9月もの」が、午前中、一時、1キロリットルあたり8万1530円をつけ、18日の終値より2.5%以上、上昇しました。

日本時間の午前11時前にイラン中部で爆発音が聞こえたというニュースが伝わり、中東情勢の一段の緊迫化で原油の供給に影響が及ぶとの懸念が広がったためで、ニューヨーク原油市場でも国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が、時間外の取り引きで一時、1バレル=86ドル台まで上昇しました。

市場関係者は「イスラエルがイランの大規模攻撃に対する報復措置に踏み切ったとの報道もあり、原油の供給に対する警戒感が高まっている。市場は、今後の両国の対応に注目している」と話しています。

NY原油先物価格 一時1バレル=86ドル台に上昇

アメリカの複数のメディアが、イスラエルがイランを攻撃したと伝えたことを受けて、ニューヨーク原油市場では原油の先物価格が上昇しました。

国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格は1バレル=82ドル台から一時、86ドル台へと前の日と比べて4%余り上昇しました。

中東情勢が一段と緊迫化し、中東地域からの原油の供給に影響が及ぶのではないかとの懸念が高まったことが値上がりの要因です。

イランは中東の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に面しており、投資家の間ではイランで爆発音が聞こえたと伝えられていることに警戒が高まっています。

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