ローソンはウーバーの宅配に対応した店舗を5000店超に拡大した

ローソンは19日、ウーバーイーツでの宅配に対応する店舗数が5000店を超えたと発表した。5月には取扱商品数を現在の700品から約4倍の3000品に順次拡大する。アプリで店頭在庫を確認できる仕組みも導入した。来店しづらい高齢者らの需要を取り込み、1店舗あたりの売上高(日販)の押し上げを目指す。

対応店舗数は4日時点で5443店となり、2023年8月から3割増えた。「からあげクン」などの店内調理の商品や牛乳などの生活必需品、酒類のほか、一部店舗では一般用医薬品(OTC)も取り扱っている。

サービスの利便性も高める。10日から店頭在庫をウーバーイーツのアプリに自動連携する機能を追加した。従来は店員が在庫を確認して、手作業でアプリに反映していた。欠品などの反映の遅れや漏れがあり、注文通りに商品を配送できないことがあった。店舗の在庫確認の作業時間を9割削減できる。

ローソンの吉田泰治執行役員は19日の説明会で「(宅配対応店の)エリアを広げ、空白地帯をなくしていきたい」と説明した。店舗によっては1日の宅配の売上高が約10万円に上るなど、日販(24年2月期に55万6000円)の増加につながる。

ローソンは19年、ウーバーイーツで食品や日用品を配送する実証実験を始めた。現在はウォルトやmenu(メニュー)、出前館とも連携し、宅配サービスを拡大している。高齢のため出かけにくい買い物弱者、効率よく買い物をしたい消費者を取り込む。

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