新型コロナウイルス禍明け初となる大型連休ではハワイなど海外便の予約が増えた(羽田空港)

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の航空大手2社は19日、ゴールデンウイーク(GW)期間中の予約人数を発表した。国内線の予約客は2社合計で約188万人と前年同期比で微増だったが、国際線は合計で約37万人と同11%増えた。新型コロナウイルスの5類移行後初めて大型連休となり、ハワイといった人気の海外旅行先の需要が高まっている。

ANAとJAL、航空2社のGW(4月27日〜5月6日)の予約状況(19日時点)をまとめた。

国際線の予約数はANAが約19万人と前年比で13%増えた。特に好調なのがハワイ線で予約数は約1万6千人と同54%増加し過去最高の予約数だった。コロナ禍前の19年比でも20%増えている。欧州や韓国などへの便も好調だった。

JALの国際線も約18万人と前年比で9%増えた。オセアニアや東アジア、ハワイなどに向かう便が好調だ。国際線の予約ピークは両社とも日本発が27日、帰国便はANAが5月6日の現地発便、JALが5月5日の日本着便。

国内線はANAの予約数が約106万人と前年比8%増えた。予約率も62%と前年より4ポイント高い。方面別では沖縄や中国、四国などが好調だ。一方でJAL国内線の予約人数は約82万人と前年比8%減った。予約率も62%で前年から5ポイント減少した。航空券の販促価格を前年より高めの設定としたため「他社に流れた可能性がある」(同社)とする。

国内線の予約ピークは両社とも下りが27日で、上りは5月6日となる。

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