徳島県鳴門市は旅先での仕事を仲介する新興のおてつたび(東京・渋谷)と連携協定を結んだ。両者は2023年度から、半日の農作業を2週間体験しながら余暇も楽しむ移住お試しプラン「半農半X(エックス)」を実施。これまでに全国から39人が来県し、1人が移住した。今秋以降は対象を観光業などにも広げ、より多くの参加者を集めたい考えだ。

連携協定を結んだ鳴門市の泉市長㊨と、おてつたびの永岡CEO(16日、鳴門市役所)

おてつたびは旅をしながら現地での仕事を探す人と、人手不足に困っている事業者を結ぶ仲介サービスを手がける。登録者は約5万6000人で、事業者は全国で1400カ所を超える。同社が自治体と連携協定を結ぶのは初めてという。

鳴門市は24年度に「鳴門らっきょ」「なると金時」「青首大根」の3つの農作物の収穫体験ツアーを実施する。おてつたびのネットワークを活用し、10月からは新たに観光分野でもツアーを始める計画だ。泉理彦市長は「今回の連携協定をテコに両者でさらに情報共有を進め、様々な企画に挑戦したい」と話す。

おてつたびの永岡里菜・最高経営責任者(CEO)も「連携の幅を広げつつ、地域の課題解決に貢献したい」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。