OKI子会社で電気設備の設計や保守を手掛けるOKIクロステック(東京・中央)は18日、PHCホールディングス(HD)子会社と組んで遠隔医療機器の修理や点検を請け負うと発表した。ATM保守を手掛けるOKIの拠点約180カ所を生かし、離島やへき地などの医療機関をカバーする。
PHCHD傘下のウィーメックス(東京・渋谷)と提携した。同社は米テラドックヘルスが開発した遠隔医療システムを2021年から日本国内で提供している。専門医が不足する医療機関と遠隔地にいる専門医を専用のカメラと通信システムを使ってオンラインでつなぐ。
医療現場では24年4月から勤務医の時間外労働時間に上限が設定された。複数の主治医が一人の患者を受け持ったり、遠隔で医師が医療従事者に対して処置の指示を出したりするなど働き方が変化しつつある。地方では医師不足も深刻になっていて、遠隔医療システムの需要が増している。
OKIには遠隔地に拠点があり即時に対応できる。OKIクロステックの大田原就太郎常務執行役員は「今後も国内に保守サービス体制の足場がない企業などに向けて、第三者保守サービスを拡大していく」と話した。同社は25年度の医療機器保守事業の売上高を25億円にする目標を掲げている。
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