米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが江崎グリコ株の約5%を保有する大株主となったことが18日、分かった。ダルトンが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明した。ダルトンは「(グリコの)株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、長期的に保有する」としている。
ダルトンはアクティビスト(もの言う株主)として知られる。大量保有報告書によると7月10日までにグリコの発行済み株式の5.06%に当たる346万2600株を取得した。5月末以降に市場内取引で株式を買い集め、合計取得額は143億円に上った。
2023年12月期の有価証券報告書に基づく株主構成から勘案すると、第4位の大株主となったとみられる。報告書では「状況に応じ、株主価値向上につながると考える重要提案行為を行う可能性がある」と明記。具体的な施策としては、独立取締役の選任や配当方針の変更、自社株買いなどを挙げている。
ダルトンは日本企業への投資にも関心を強めている。23年、24年には戸田建設の株主総会で自社株買いを提案し、否決されていた。
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