小糸製作所は29日、2025年3月期の連結純利益が前期比9%減の370億円になる見通しだと発表した。従来予想は3%増の420億円で、一転減益となる。トヨタ自動車などが認証不正にともない生産や出荷を停止した影響を受ける。日系メーカーが中国で減産することも響く。

売上高は2%減の9285億円、営業利益は12%減の490億円を見込む。それぞれ、275億円、90億円下方修正し、一転して減収減益となる。配当の見通しは変えなかった。

小糸製作所の大嶽孝仁最高財務責任者(CFO)は「自動車メーカーへの価格転嫁は想定以上に進んでいる。下期にかけてさらなる利益確保に努めたい」とした。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比2%増の2297億円、純利益が50%減の72億円だった。北米での新規受注もあり売上高は増えたが、国内自動車メーカーの出荷停止や中国での減産が利益を下押しした。

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