日本生産性本部がこのほど公表した「レジャー白書2024」(速報版)によると、23年に行った余暇活動(参加率)は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が48.7%で2年連続で1位に。「外食(日常的なものは除く)」が39.2%で、前年から2つ順位を上げて2位となった。3位以下は「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」37.0%、「(娯楽としての)読書」36.3%、「音楽鑑賞(配信やCD、レコードなどによるもの)34.5%、「ドライブ」32.7%の順だった。海外旅行の参加率は5.3%。

国内旅行、外食は近年、新型コロナ感染症拡大の影響で、大きく順位を落としていた。2つの項目が1位、2位で並ぶのは19年以来で、コロナ禍の終息と外出の復活が数字に表れた形だ。

調査は全国の15〜79歳の男女を対象にインターネットで24年2月に実施し、全国の3303人から回答を得た。

「国内旅行をした」と答えた人の年間平均回数は4.1回、費用は年間平均13万3000円。「外食」は同18回、6万円だった。

余暇時間、余暇支出が「前年より増えたか、減ったか」を聞き、それぞれの回答の割合を差分した「ゆとり感指数」を算出したところ、余暇時間ではプラス3.1(前年はプラス2.8)、余暇支出はプラス5.5(同マイナス2.2)。いずれも「ゆとり感」が増している結果となった。

「余暇に生きがい」派が増加

仕事と余暇のどちらに重きを置いているかを聞いた設問で、「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」(34.1%)と「仕事は要領よく片付けて、できるだけ余暇を楽しむ」(31.6%)を合わせた「余暇重視派」は65.7%。比較可能な09年以降で過去最高となった。「仕事にも余暇にも同じぐらい力をいれる」は22.9%、「余暇も時には楽しむが、仕事の方に力を注ぐ」は9.7%だった。

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