あらかじめ薬液を入れた注射器を量産する

大塚製薬工場は2025年4月をめどに、薬液充塡済みの注射器を生産する新工場を稼働させる。点滴用の輸液などをつくる松茂工場(徳島県松茂町)の敷地内で、延べ床面積が約2600平方メートルの既存建屋を使う。薬液入りの注射器は薬剤の取り違えや異物混入といった事故防止につながるため、医療機関で需要が高まっている。

施設名は「松茂工場MP-PS」で、新たに20人程度の雇用を見込む。設備投資の額や生産能力などは公表しない。

同社は子会社のジェイ・オー・ファーマ(島根県出雲市)で薬液充塡済みの注射器を生産してきた。工場を2拠点体制にして製品の増産と災害時のリスク分散を目指す。

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