アルプスアルパインは31日、2025年3月期の連結経常利益が前期比3%減の240億円になる見通しだと発表した。従来予想から減益幅が20億円縮小する。円安が寄与する。海外拠点で支払う税金が不確定のため、最終損益は300億円の黒字(前期は298億円の赤字)と従来予想を据え置いた。

売上高は4%減の9250億円を見込む。従来予想から120億円上方修正した。電子部品がスマートフォンでの需要増やゲーム機などアミューズメント向けの新製品で伸びる。車載機器が振るわず、営業利益は17%増の230億円と従来予想を変えない。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比7%増の2335億円、純利益が4億4500万円(前年同期は23億円の赤字)だった。円安が収益を押し上げた。為替の実績は1ドル=155.88円で、前年同期の137.37円より円安が進んだ。

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