JALとANAの機体(羽田空港)

航空大手2社は2日、2024年のお盆期間の予約状況を発表した。日本発の国際線の予約数では全日本空輸(ANA)が23年比で10%増となり、日本航空(JAL)も11%増えた。国内線の予約数も両社とも前年を上回った。ただ、新型コロナウイルス禍前の19年比でみると国際線の予約数は2社とも7割強の水準にとどまっている。

24年のANAの国際線の予約数は22万人で提供座席数に占める予約率は79%と前年並みだった。ハワイ路線は過去最多の予約数となったほか、シンガポールやベトナム、韓国といった近隣のアジア諸国が人気だ。円安で比較的安価な渡航先が選ばれているとみられる。国内線は前年比4%増の146万人だった。一方、19年比では国際線は便数自体が減っており、予約数も7割強の水準にとどまる。国内線の予約数は19年に近い水準まで回復した。

24年のJALの国際線の予約状況は21万人で予約率は85%と前年を3ポイント上回った。台湾や中国行きの路線が伸びている。国内線は前年比1%増の107万人だった。JALの予約数も19年比では国際線が7割強、国内線は9割強の水準にとどまっている。

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