東北新社が9日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、最終損益が13億円の黒字(前年同期は8600万円の赤字)だった。6月に売却した衛星放送事業子会社のスター・チャンネルの売却益41億円を特別利益に計上した。

営業利益は22%増の3億6300万円だった。主力の広告プロダクション事業でCM制作の受注本数が増えたほか、コスト改善を進めて利益率を高めた。

売上高は23%減の95億円だった。スター・チャンネルの売却でメディア事業の売上高が減ったほか、米ハリウッドのストライキの影響が続いて洋画の配給が減り、音響字幕制作事業が伸び悩んだ。

東北新社は7月、シンガポールの投資会社3Dインベストメント・パートナーズからTOB(株式公開買い付け)と株式非公開化の提案を受けた。社外取締役による特別委員会を設置して対応を検討している。

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