電子決済を手がけるウェルネットが14日発表した2024年6月期の単独決算は、税引き利益が前の期比32%増の8億3600万円だった。電子決済対応の事業や交通事業者向けのIT(情報技術)化プロジェクトが進捗した。

売上高は8%増の101億円となった。電子決済に加え、事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を支援するクラウドサービスなども寄与した。6月には同社がスルッとKANSAI協議会と開発を進めてきた、関西の大手私鉄・バスで利用できるQR乗車券サービス「スルッとQRtto(クルット)」が始まった。

営業利益は30%増の12億円、経常利益は31%増の12億円だった。年間配当は従来予想より1円15銭増やし、22円15銭とする。前の期比では5円31銭の増配となる。

25年6月期通期は、売上高が前期比18%増の120億円、税引き利益は20%増の10億円を見込む。年間配当は26円46銭とする。

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