医療器具メーカーの朝日インテックが14日発表した2024年6月期の連結決算は、純利益が前の期比21%増の158億円だった。海外で主力のカテーテルなどの販売が伸びたほか、円安により円ベースの利益が膨らんだ。
売上高は19%増の1075億円、営業利益は23%増の221億円だった。中国の内陸部で医療の質が向上し、心臓疾患の治療に用いるカテーテルやガイドワイヤの需要を取り込んだ。
25年6月期通期は売上高が前期比9%増の1167億円、純利益が19%増の188億円を見込む。同社は6月に配当性向の目安を35%に引き上げており、今期の年間配当は前期から3円86銭増やし24円23銭を予定する。
名古屋市内で記者会見した宮田憲次副社長は「(心疾患治療に使う)PCIガイドワイヤの海外シェアを現在の50%ほどから80%まで高めたい」と述べた。
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