鹿島は4日、ESG(環境・社会・企業統治)債の一種である「サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)」を発行したと発表した。発行額は200億円。SLBの発行は2年連続となる。環境目標を達成できなかった場合、発行額の一部相当分を排出権クレジットの購入や寄付にあてる。
利率は年0.795%、年限は5年で主幹事は大和証券などが務めた。格付投資情報センター(R&I)から国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則」などに適合しているとの意見と「シングルAプラス」の格付けを得た。
今回のSLBは、自社拠点からの二酸化炭素排出量「スコープ1」と自社拠点で使ったエネルギーに由来する二酸化炭素排出量「スコープ2」の年度平均値を、24〜26年度において30.5万トン以下にする目標を定めた。
このほか、サプライチェーン全体の二酸化炭素排出量を示す「スコープ3」では同期間において1094.2万トン以下にする。自社やグループ会社が工事を受注した建物や開発した不動産で24〜26年度に環境認証を累計12件取得する目標も掲げた。各目標が未達になった場合、発行額の0.05%から0.025%相当額を排出権クレジットの購入や寄付にあてる。
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