「もりおか座映画祭」のロゴの前であいさつする大友啓史監督(7日、盛岡市)

盛岡市で2025年秋に映画祭を開く企画が始動した。「もりおか座映画祭」と銘打って、民間有志でつくる「映画の力プロジェクト」が主催する。市内の複数の映画館や川沿い緑地で上映会を数日間にわたって開く。「盛岡全体が映画館のような」(同プロジェクトの高橋大氏)イベントを構想している。

10日の記者会見で同プロジェクトの工藤昌代代表は「映画上映だけでなく、脚本家や監督といった映画の作り手のことも知ってもらう催しにしたい」と述べた。

最初のプレイベントとして、7日に市中心部の広場で「るろうに剣心」の屋外上映会を開いた。盛岡出身の大友啓史監督が「命の大切さを伝えるために何度も脚本に手を入れた」と東日本大震災後に撮影・公開された同作品への思いを語った。

岩手大学の学生らとも組んで13日に岩手県出身の脚本家・奥寺佐渡子氏の座談会、14日には同氏が脚本を書いた「サマーウォーズ」の屋外上映会を開催。1年後の映画祭に向けて機運を盛り上げていく。盛岡には全国でも珍しい「映画館通り」という一角があり、「映画の街」とも呼ばれる。

「もりおか座映画祭」のプレイベントで「るろうに剣心」を屋外上映(7日、盛岡市)
  • 【関連記事】盛岡で映画祭構想、仙台はロケ地巡り 地元愛で撮影支援
地域ニュース

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。