政府は、来年2月に退任する意向を示したADB=アジア開発銀行の浅川政嗣 総裁の後任として、ことし7月まで財務省で財務官を務めた神田眞人氏を推薦することを決めました。

10日夕方、記者団の取材に応じた神田氏は「これまで浅川総裁がやってこられた貧困削減、持続可能な成長、感染症対策といったレガシーの上に、さらにアジア太平洋地域に対する役割を発展させたい」と述べました。

後任の総裁は加盟する国や地域による投票で選ばれ、これまでの10人の総裁はすべて日本人が務めてきましたが、アジア各国で存在感を高めている中国も今回、総裁の候補者を推薦するのではないかという見方もあります。

これについて神田氏は、「他国がどういう行動をとるかは全く承知していない。ただ、指名された以上は加盟国の賛同を得るため確固たるビジョンを打ち出して丁寧に説明していきたい」と述べました。

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