JR九州は19日、車輪と車軸からなる「輪軸」の組み立て工程で、車軸の車輪への圧入力値が同社の目安を328本で超過していたと発表した。在来線の点検が9割程度完了した途中報告で、現時点で全体の約6%にあたった。目安を超過した輪軸についても他の安全に関する指標を基に安全性を確認できたとして、通常どおり運行している。
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JR貨物のデータ改ざん問題を受けて、JR九州は九州運輸局の指示に基づき在来線・新幹線の全車両を点検している。新幹線についてはすでに点検を終えた。在来線の残り1割程度についても早急に点検を進めるとしている。
JR九州によると、圧入装置に記録されたデータは修正できない仕様になっており、データの改ざんは確認されなかったという。
新幹線では車軸の車輪への圧入力値で目安を超過した輪軸はなかった。車軸の大歯車への圧入力値で目安を超えた輪軸が1本見つかったため、16日に交換した。
JR九州によると、目安を超過した輪軸の取り扱いについて社内規定はなかったという。点検が終わっていない残りの1割程度の在来線については、安全が確認できない車両が見つかった場合には直ちに使用を停止するとしている。
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