西日本鉄道=福岡市博多区で2020年5月、石田宗久撮影

 JR貨物が車輪に軸を取り付ける作業でデータを改ざんするなどしていた問題を受け、西日本鉄道は20日、社内で緊急点検した結果、基準値外の圧力をかけて車輪に取り付けられた軸が計15本あったと発表した。圧力の記入漏れも8本で見つかった。いずれも安全性に問題はなく、データの改ざんはなかった。

 西鉄によると、国からの指示を受けて天神大牟田線1112本(278両)、貝塚線64本(16両)の計1176本の車軸について緊急点検した。その結果、車輪に取り付ける際の圧力が社内基準を超過していたものが天神大牟田線で9本、基準を下回っていたものが貝塚線で6本あった。いずれも車輪の間隔や車軸の傷の有無を確認し、問題がないことを確認した。

 記入漏れの8本は圧力計測をした後、帳簿に記載するのを担当者が忘れていたという。【下原知広】

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