日産とルノーは2023年2月、両社の資本関係を対等な立場に見直すことで合意し、ルノーは日産の発行済み株式のおよそ28%分をフランスの信託会社に移しました。

この株式について、日産は26日、発行済みの5%分を798億円で買い取ると発表しました。取得した株式は、10月3日にすべて消却するとしています。

日産が信託会社に移された株式を買い取るのは今回が3回目で、残る株式についても両社の合意で日産が事実上、優先的に買い取ることができます。

ただ、買い取りには多額の資金が必要となるうえ、直近のことし4月から6月までの決算では主力のアメリカ市場で販売が落ち込み、営業利益は2023年の同じ時期より99%減少して9億円にとどまっています。

為替の水準が自動車産業に追い風となる中でも厳しい経営状況となっているだけに、残る株式の取り扱いが焦点となりそうです。

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