記者会見するAiロボティクスの龍川誠社長(27日、東京都中央区)

自社開発の人工知能(AI)を生かした美容家電などの企画・開発を手掛けるAiロボティクスが27日、東証グロース市場に上場した。初値は公開価格(1760円)を43%上回る2514円で、終値は2525円だった。同日に東京証券取引所で開いた上場会見で、龍川誠社長は「M&A(合併・買収)は国内に関してはかなり積極的に手掛けたい」とした。主なやりとりは以下の通り。

――初値への受け止めは。

「公開価格よりも上振れており、大変ありがたく、うれしく思っている。とはいえ株価ははるか高みを目指しており、まだ1合目か2合目というイメージだ。今後、決算発表をしていく中で解像度を高め、投資家からのAiロボティクスへの理解を深められると思っている。時価総額は少なくとも1年以内に1000億を目指す」

――M&Aへの考えは。

「M&Aは国内に関しては、かなり積極的に手掛けていきたい。欲しい会社はたくさん存在している。売上高100億円くらいの上場企業が数十億円半ば〜後半くらいで結構ある。Aiロボティクスのシステムを入れることで、2〜3倍以上、利幅を上げられる」

――海外展開での成長戦略は。

「スキンケアブランド『Yunth(ユンス)』を中国で展開しており、好調だ。結局は良いものが売れる。日本で本当に売れるものが今後中国で売れると考えており、日本で売るのと同じように海外展開も挑戦する。今後は台湾なども考えている」

「中国では経済の著しい変化で、今まで売れていた日本製の高価格帯の商品が売れなくなってきている。需要は中価格帯に下りてきており、我々の商品はドンピシャにはまっている」

――化粧品を展開している。メンズコスメへの考えは。

「商品は特段女性に限定していない。本格的に美しさを求めている男性は圧倒的に商品数が幅広い女性向けを購入する。実は女性向けのコスメは既にかなりの比率で男性が使っていると思っているため、わざわざ男性向けの化粧品を投入する計画はしていない。化粧品以外ではプロテインなど男性向けの商品も既にテストしている」

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