厚生労働省は30日、後発薬(ジェネリック医薬品)の普及拡大に向けた計画表の改定版を公表した。2029年度末までに販売金額のシェアを65%以上とする目標を新たに盛り込んだ。23年の調査時点ではおよそ57%だった。

販売数量では全都道府県で80%以上とする目標もかかげた。21年度のデータによると、80%以上に達しているのは29道県だった。

目標達成への取り組みとして、後発薬が存在する先発薬について、患者の窓口負担を増やす取り組みを10月から始めることなどを盛り込んだ。

バイオシミラーと呼ぶバイオ医薬品の後発薬にも普及目標を新たに定めた。バイオシミラーが80%以上を占める成分の数を、全体の成分数の60%以上にする。

厚労省は13年に後発薬の普及に向けた計画表を策定した。改定は9月30日に開いた社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の医療保険部会で報告した。

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