ニューヨーク株式市場では、30日、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演を受けて今後の大幅な利下げへの期待が後退し、ダウ平均株価は一時、300ドルを超える値下がりとなりました。

ただ、その後はアメリカの景気は底堅いという受け止めから株式を買い戻す動きが出て、終値は、先週末と比べて17ドル15セント高い、4万2330ドル15セントとなりました。

2営業日連続での最高値更新となります。

また、主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数も小幅に上昇し、最高値を更新しました。

一方、ニューヨーク外国為替市場では、FRBによる大幅な利下げへの期待が後退したことによってドルを買い戻す動きが出て、円相場は、一時、1ドル=143円台後半まで円安ドル高が進みました。

市場関係者は「パウエル議長の講演の内容を踏まえて、FRBによる大幅な利下げへの過度な期待が後退した形だ。利下げ幅や利下げのペースについてはアメリカの雇用などの動向を見極めたいという投資家が多い」と話しています。

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