トヨタ自動車グループは3日、自動車産業のサーキュラーエコノミー(循環経済)実現に向けた、一般社団法人を設立したと発表した。使用済みの自動車から鉄や銅、樹脂などを回収し、新車に再利用する仕組みを構築する。自動車分野で実績をつくり、他産業にも展開することを目指す。

8月8日付で一般社団法人「サーキュラー・コア」(名古屋市)を設立した。トヨタや豊田通商、アイシン、デンソーなどグループ10社が参画した。代表理事には豊田通商の片山昌治サーキュラーエコノミー本部最高執行責任者(COO)が就いた。

新団体では、自動車産業が抱えるリサイクルシステムの課題を分析したり、リサイクル技術の研究や事業化調査などに取り組んだりする。トヨタグループ間での連携を深め、自動車部品への再生材の利用拡大につなげたい考えだ。

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