ISTはロケット製造の本格化に伴って帯広支社を開設した(3日、北海道帯広市)

ロケット開発のインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)は3日、帯広支社の開所式を開いた。ロケットエンジンの組み立てのほか、タンクなどに使う材料の保管や物流の拠点となる。エンジン部品を組み立てるためのクリーンルームや、最大で50人規模を収容できるオフィス機能も備えている。

開所式でISTの稲川貴大社長は「帯広支社の開所がひとつの契機となり、より一層事業を拡大していきたい」と語った。ロケットの打ち上げについても「1日でも早く打ち上げられるようにしたい」と述べた。

帯広支社は地上2階建て。敷地面積は約4200平方メートル、延べ床面積は約2400平方メートルだ。JR帯広駅から車で10分ほどの距離にある。まず約20人の社員が勤務し、製造設備などを順次導入する。

帯広支社でロケットエンジン部品について説明するISTの稲川社長㊧

ISTが打ち上げを目指すロケットは「ZERO(ゼロ)」。帯広支社で製造した部品を本社工場へ運び、各種試験や最終的な組み立てをする。本社工場や発射場となる北海道スペースポート(HOSPO、大樹町)とは車で1時間程度と交通アクセスも良い。

ISTは大樹町の本社に加えて東京支社と福島支社、共同研究する室蘭工業大学内にも拠点をもっている。

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