タカラバイオは、内臓などにできる固形がんの治療に使う「CAR-T」細胞を創薬スタートアップのノイルイミューン・バイオテックと共同開発すると発表した。CAR-T細胞療法は次世代の治療法で、攻撃力を高めた免疫細胞を患者に投与する。タカラバイオは研究開発段階からノイルイミューンと組むことで研究や製造まで一貫して支援できる体制を目指す。

これまで開発されている薬剤は血液のがんを対象とするものが中心で、臓器などの固形がん向けはまだ珍しい。タカラバイオは新型コロナウイルス関連の試薬販売などが落ち込むなか、バイオ医薬品技術を生かして製薬会社から研究開発や製造を受託する事業に力を入れている。

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