中部電力PGの訓練は実際の制御所を模した訓練室でおこなわれた(7日、名古屋市)

中部電力の送配電子会社、中部電力パワーグリッド(PG)は7日、報道関係者向けに直下型地震を想定した災害復旧訓練を公開した。中部電力PGが災害訓練を公開するのは5年ぶり。地震に伴い名古屋で大規模停電が発生し複数の火力発電所も停止したという想定のもと、名古屋市内の3事業所が提携して訓練にあたった。

訓練は愛知県西部を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の直下型地震を想定しておこなわれた。20人が参加し、給電制御所を模して作られた訓練室で開かれた。実際の災害を想定した状況が再現され、故障状況の把握から応援電力の手配などの訓練が約45分間かけて実施された。

中部電力PGは南海トラフ地震を想定した大規模訓練など、制御所での災害訓練を年間約60回おこなっている。今後も定期的に報道陣向けに訓練を公開していく方針だ。

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