イオン北海道の青柳英樹社長(9日、札幌市)

イオン北海道は9日、2025年2月期の税引き利益が前期比21%減の49億円になりそうだと発表した。10月に西友から承継した札幌市内9店舗の改装費用などがかさみ、従来の増益予想(3%増の64億円)から一転、減益となる。

西友の9店舗は9月末で閉店し、現在はイオン北海道が再開業に向けて改装やシステムなどの入れ替えといった準備を進める。10〜12月に順次、総合スーパーの「イオン」などとして開業する予定だ。

店舗増で、売上高は7%増の3580億円を見込む。営業利益は13%減の90億円、経常利益は14%減の89億円の見通しだ。

イオン北海道は26年2月期を最終年度とする中期経営計画で売上高を3800億円、営業利益は157億円とする目標を掲げる。青柳英樹社長は「売り上げ目標は達成できる」とした一方で、営業利益の計画は「(中計策定時から)原価上昇など環境が変化しており、見直す必要がある」と語った。

同日発表した24年3〜8月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比16%減の16億円だった。食品スーパー「マックスバリュ」やディスカウントストア「ザ・ビッグ」を中心に売り上げが伸びた一方、出店や改装などの投資やコスト上昇による販管費の増加を吸収しきれなかった。また衣料品販売が天候不順などの影響で伸び悩んだ。

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