竹内製作所は10日、2025年2月期の連結純利益が前期比15%増の300億円になる見通しだと発表した。従来予想から25億円上方修正した。主力の小型建機を輸送する際の海上運賃が想定を下回り、為替も円安で推移する。

売上高は前期比1%増の2155億円を見込む。従来予想から85億円下方修正した。住宅ローン金利の高止まりなどを受け、欧米でミニショベルの需要が減速する。

24年3〜8月期の連結決算は純利益が前年同期比33%増の168億円、売上高が4%増の1096億円だった。純利益、売上高ともに同期間として4年連続で過去最高となった。

また同日、最大70億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株式除く)の4.2%にあたる200万株を上限に買い付ける。取得期間は11日から2025年1月31日まで。

広報担当者は「英国では労働党政権が住宅供給の促進を打ち出し、米国の大統領選も住宅不足対策が論点に浮上している」と説明。欧州中央銀行(ECB)の政策が利下げに転じていることもあり、現状を「悲観視はしていない」と話した。

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