倉元製作所は11日、主力の液晶ガラス基板の加工・販売を手掛ける基板事業を同日付で廃止すると発表した。生産拠点の花泉工場(岩手県一関市)の稼働を停止し、生産設備などは一部を残して撤去・売却する。

2023年12月期の単独決算で、基板事業は売上高の4割近くを占めていた。しかし液晶パネルの需要が減少し、主要顧客が事業規模を縮小していることを受けて廃止を判断した。24年12月期の業績に与える影響は精査中という。

花泉工場の人材は維持し、今後は薄くて曲げられる「ペロブスカイト型太陽電池」を製造する。設備は中国の量産メーカーから導入する。

同社は11月に業務用掃除ロボットの開発・販売を手掛けるアイウイズロボティクス(東京・品川)を完全子会社化することを決めている。11月からはロボットの組み立ても受託する。

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