中国・浙江省平湖市にニデックマシンツールの工作機械の新工場が完成した

ニデック傘下のニデックマシンツール(滋賀県栗東市)は11日、中国の浙江省平湖市に建設していた工作機械の新工場が完成したと発表した。建物は床面積約5万平方メートルで投資額は約50億円。歯車工作機械やマシニングセンターと呼ぶ装置を生産し、まず、年産400台体制を目指す。

従業員数は約130人で、歯車をつくる「ホブ盤」や横型マシニングセンター、歯切工具などを生産する。順次能力を拡大して30年には年間800台の生産を目指す。今回の新工場のために6万6千平方メートルの工場用地を確保しており、事業拡大に合わせて拡張する考え。

新工場には自社製品のほか、ニデックグループの他の工作機械メーカーの製品も展示する「テクニカルセンター」を設けた。ニデックマシンツールの二井谷春彦社長は「歯車工作機械と旋盤など、一連の加工で使われることの多い機械をセットで提案しやすくなる」と話す。

今後は滋賀県栗東市の本社工場や米国、インドでも同様の展示施設をつくる。25年度までにグローバルで4〜5拠点に整備する方針だ。顧客が材料を持ち込んで試験的に加工したり操作を練習したりでき、営業や開発に生かす。

浙江省平湖市にはニデックのモーター関連などの工場が集積しており部品調達などでの相乗効果も見込んでいる。

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