経済産業省は新潟県佐渡市の伝統陶芸「佐渡無名異焼(さどむみょういやき)」を17日付で新たに伝統的工芸品に指定したと発表した。伝統的工芸品の指定は佐渡市内では初めて。県内では17品目となり2009年の「越後三条打刃物」以来、15年ぶりの指定となった。
佐渡無名異焼は江戸時代に技法が確立した焼き物。「無名異土」と呼ばれる佐渡金山の鉱脈付近から産出される酸化鉄を大量に含む赤土を使って焼成する。他の陶土より粒子が細かく、収縮率が大きいのが特徴。乾燥までに約3割も収縮するため、成形に高い技術が必要とされる焼き物という。
現在も伝統的な技法が継承されていて、11事業者で計26人の従事者がいる。佐渡市の担当者は「『佐渡島の金山』の世界文化遺産登録とあわせて、無名異焼も島外にPRしていきたい」と話している。
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