日本紙パルプ商事は欧州で卸事業の基盤を強化して収益力を高める

日本紙パルプ商事は18日、フランスで紙・板紙の卸売事業を行う2社を完全子会社化すると発表した。取得額は2700万ユーロ(約43億円)。2社がフランス全域にもつ物流網を生かして卸事業の基盤を強化、海外事業の収益力を高める。

欧州3位の売り上げ規模をもつポルトガルの紙商社から両社の発行済み株式の全部を取得する。株式譲渡実行日は11月30日の予定。25年3月期の業績への影響は軽微としている。子会社化する2社はグラフィック用紙や粘着フィルムなどの販売を手掛けている。

フランスの紙・板紙消費量は減少傾向にあるものの、年間約860万トンと欧州3位の市場規模だ。日本紙パルプ商事は10日にも印刷用紙などを扱うドイツの紙卸3社の事業を買収すると発表しており、欧州地域でのシェア拡大を図る。

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