ジャパンディスプレイは、去年9月、中国の安徽省にある蕪湖市との間で、自社工場の建設に向けた覚書を結び、協議を続けてきました。

計画では、蕪湖市の支援のもとで地元企業などが協力する形で工場の建設を目指してきましたが、協議を続けるためにこれまで2回にわたって契約の期限を延長してきました。

しかし、今月末に迎える期限を延長せず、いったん白紙にすることを明らかにしました。

理由についてジャパンディスプレイは「秘密保持契約があるため答えられない」としています。

一方で、蕪湖市での工場建設は引き続き検討するとしています。

会社は昨年度までの決算で10年連続の最終赤字となっています。

経営の立て直しに向けて次世代有機ELを事業の柱の1つと位置づけ、ことし年末にも千葉県茂原市の工場で生産を始める予定で、あわせて目指していた中国での生産計画を見直す形となりました。

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