日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した9月の外食売上高(全店べース)は前年同月比8.2%増で、34カ月連続のプラスとなった。残暑の影響で冷たいメニューの需要が続いたことや、2度あった3連休に客数が伸びたことが貢献した。
客数は4%伸び、34カ月連続で前年を上回った。インバウンド(訪日外国人)の需要が平日を中心に売り上げをけん引したほか、2度の3連休といった曜日の並びが寄与した。同協会は「休日増や天候要因で外出する人が多く、消費を活発にした」と説明する。客単価も価格改定の影響で4%のプラスとなった。
9月は残暑の影響で、冷たいメニューを提供する業態の好調が目立った。アイスクリーム業態を含むカテゴリーが11.8%増加、喫茶業態が10.1%とそれぞれ2ケタ増となった。同協会は「前年も大きく伸びたが、今年は気温が7〜8月並みで推移したためさらに客足が伸びた」と説明した。残暑は引き続き消費環境への影響を及ぼしそうだ。
業態別の売上高は、ファストフードが6.9%増えた。中でも「洋風」カテゴリーは4.1%のプラスとなった。バーガー各社を中心に、9月の名月にあわせた人気の「月見」メニューを提供したことで売り上げを伸ばした。「月見」人気は牛丼チェーンなどの「和風」カテゴリーでも見られ、11%伸びた。
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