北海道十勝エリア北部の上士幌町は25日、特定のルートや範囲で運転手が不要な「レベル4」での自動運転バス走行の実証実験を行うと発表した。28日から約1カ月間走行して課題を洗い出す。北海道運輸局によると、一般公道でのレベル4の自動運転走行は全国で初めて。
ソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー、東京・港)と連携し、仏ナビヤ製の電動小型自動車「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」を使用する。25日に報道向けに公開し、町役場周辺の約600メートルを最高時速約12キロメートルで走行した。実証実験では、緊急時に備えて遠隔監視したうえで一般の人が乗車できるようにする。
同町では実証実験を経て、2022年12月から自動運転バスを使った町内循環バスの定期運行を始めている。ドライバーがオペレーターとして同乗し、状況に応じて手動に切り替える「レベル2」で運行する。
現在は週3日、住宅街を回るルートと道の駅など観光地を循環するルートを走る。24年2月にはルート上の一部信号とバスシステムを連携し、信号横断時も自動で運行できるようになっている。
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