人材サービス会社でつくる全国求人情報協会(全求協、東京・千代田)が25日発表した9月の求人広告件数(週平均、職種別)は、前年同月比3.2%増の196万667件だった。前年を上回る水準が続いているが、伸び率は8月に比べて0.5ポイント鈍化した。
主要職種では工場作業など生産工程が18.6%増、サービス(給仕)が13.4%増など伸びが目立った。専門(医療・福祉専門職)、輸送・機械運転は減少している。アルバイト・パートが5.3%増で正社員1.8%増を上回っている。
求人広告件数の伸びは4月の26.7%増から減速し、7月以降は2~3%台で推移している。人手不足が続く中、企業は効率的な求人活動を徹底し掲載を抑え気味にしているようだ。応募者が確保できない状態が続けば、求人広告の掲載を見送るケースもある。
同協会は求人情報会社の営業担当者らを対象にした「求人広告ウォッチャー調査」も実施した。指数は100に近づくほど企業の求人意欲が高いことを示す。現状(9月)の求人意欲は正社員で63.4ポイントだが、3カ月後の見通しは62.1ポイントと低下傾向だ。
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