居酒屋大手のワタミは25日、サンドイッチチェーンの世界大手「サブウェイ」を日本国内でフランチャイズ展開すると発表した。日本法人を買収し、完全子会社にしたことも公表。国内店舗を現在の178店から将来的には3000店に拡大することを目指す。
東京都内で同日、記者会見したワタミの渡辺美樹会長兼社長は「(外食で国内最多の日本)マクドナルドに対抗できる業態があるとしたらサブウェイしかない」と強調。現在はマクドナルドの約3000店と大きな差があるが、渡辺氏は「サブウェイは駅の中、駅前、商店街、モール、郊外、病院、大学まで出店でき、マクドナルドを超えることができる」と述べた。早ければ2025年2月に東京都内で旗艦店をオープンさせ、20年かけて3000店を目指すという。
ワタミはコロナ禍をきっかけに国内の外食事業の業態の見直しを進めている。コロナ禍前の20年3月は店舗の89%が居酒屋だったが、サブウェイが加わることで居酒屋が44%、ファストフードが39%となる。渡辺氏は「若者に人気のブランドに戻し、居酒屋大手という代名詞からサブウェイのワタミに変えたい」と力を込めた。
サブウェイは世界に約3万7000店あるサンドイッチチェーン。日本では1991年にサントリーホールディングスが日本サブウェイを設立し、翌92年に日本1号店がオープン。ピーク期には500店舗近くまで拡大したが、16年にサントリーとの契約が終わってからは、店舗の閉鎖が続いていた。【道永竜命】
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