丸紅は25日、国内で陸上養殖されたアトランティックサーモンの本格販売を開始したと発表した。ノルウェーの企業が静岡県小山町に建設した、日本初のアトランティックサーモン養殖施設から出荷。鮮魚店やスーパー、百貨店などに並ぶ見通しだ。
このサーモンは、日本近海のサケとは別品種で、すしネタなどとして人気がある。ノルウェーの養殖業者プロキシマーシーフードは、2025年までに計4700トン、27年には国内市場の約1割に当たる5300トンを出荷する計画だ。丸紅が日本で独占販売する。
施設は、養殖に使う水を再利用して外部に排出せず、環境負荷が小さいのが特長。寄生虫などの影響を受けにくいため、ワクチンや抗生物質の投与を抑えられる。販売価格は輸入品と同程度か若干高くなる見通しだ。
丸紅が販売する国産の陸上養殖アトランティックサーモン=25日午前、東京都千代田区
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