クオールホールディングス(HD)は1日、2025年3月期の連結純利益が前期比2%増の50億円になる見通しだと発表した。従来予想を7億円下回る。ジェネリック医薬品(後発薬)を手掛ける第一三共系企業の子会社化で株式を段階取得したことによる差損や役員退職慰労金を計上したことが響いた。
役員退職慰労金9億5700万円、株式の段階取得による差損2億1400万円を特別損失として計上した。クオールHDは事業拡大に向けて23年に第一三共の子会社だった第一三共エスファを子会社化すると発表し、株式の段階取得を進めてきた。
売上高は50%増の2700億円、営業利益は80%増の150億円といずれも従来予想を据え置いた。
同日発表した24年4〜9月期の連結純利益は前年同期比36%減の12億円だった。薬局事業では処方箋枚数が伸び悩んだ。調剤報酬や薬価改定による影響も受けた。売上高は41%増の1247億円、営業利益は71%増の60億円。製薬事業では新薬が好調だった。
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