新潟県が発表した2024年7〜8月の海水浴客数は、前年同期比22%減の75万6424人だった。7月の梅雨明けが遅れたことや、天候不順、8月の台風などが影響し、前年同期から21万人減少した。直近では新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ20年に次ぐ低い水準で、レジャーの多様化が進む中で県内の海水浴客はピーク時の10分の1、この10年間では3分の1以下に落ち込んだ。
調査対象は61海水浴場で、市町村からの調査報告を集計した。7月の落ち込みが特に大きく、23年に比べ52%減の17万人だった。梅雨明けが23年より10日遅く、遊泳可能日数が減ったことが影響した。8月は4%減の58万人だった。入り込み数の内訳では県外客が66%と、記録が残る1974年以降で最も高かった。
県内の海水浴客数は90年の822万人をピークに減少している。レジャーの多様化に加え、記録的猛暑で「暑すぎる」と海のレジャーを避ける人も少なくない。
県は今年度から、海辺のにぎわいを創出するための事業を始めた。初年度はサーフボードの上に立ってパドルでこぐスタンドアップパドルボード(SUP)や音楽イベント、ヨガの開催を支援するなど、海に関連したコンテンツの多様化を進めている。
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