ヤオコーが11日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%増の144億円だった。消費者の節約志向が強まる中でも客数が増えた。地域ごとの顧客特性に合わせた品ぞろえの強化や、定番品を中心とした値引き施策が奏功した。売上高にあたる営業収益は18%増の3595億円と過去最高を更新した。

ヤオコー単体の既存店売上高は6.3%増えた。店舗ごとに地域の顧客に合わせて値引きを強化したり、独自総菜を充実させたりし、既存店客数が3.5%増えた。食品の値上げや米などの相場高による1点単価の上昇も売上高を押し上げた。4月に千葉県の食品スーパーせんどう(千葉県市原市)を連結子会社化したことも寄与した。

営業利益は10%増の213億円。増収効果でコスト増を吸収した。正社員とパート社員でそれぞれ約6%の賃上げを実施したことや店舗数の増加で人件費は19%増えた。配送費や水道光熱費も増加し、営業収益営業利益率は前年から0.4ポイント悪化した。

25年3月期通期の連結業績見通しは据え置いた。営業収益は前期比14%増の7070億円、純利益は3%増の187億円と33期連続の最終増益を目指す。

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