KOKUSAI ELECTRICは11日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比49%増の333億円になる見通しだと発表した。生成人工知能(AI)の普及で先端メモリー半導体向けの製造装置が伸びる。配当を年36円(前期は11円)と従来計画から4円上積みする。

売上高にあたる売上収益は32%増の2380億円、営業利益は63%増の502億円とそれぞれ205億円、54億円上方修正した。生成AIに使われる先端半導体「広帯域メモリー(HBM)」の需要の高まりで、10〜12月期以降に同半導体向け製造装置で想定以上の売り上げを見込む。

足元で低調なスマートフォンなど向けにデータを長期保存する「NAND型フラッシュメモリー」でも回復を見込む。金井史幸社長は同日の記者会見で「生成AIの普及によってHBMの需要が拡大している。今後はそれ以外の先端デバイスの需要も伸びてくるだろう」と話した。

24年4~9月期の売上収益は前年同期比47%増の1145億円で、純利益は約2倍の180億円だった。

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